ナサコア株式会社:

電気新聞(2010/08/20)ナサコアパネルについて紹介されました

蓄熱材で「空調いらず」

ナサコア 東京電力などと実証実験

 
【記事内容】
排気の心配が必要ないオール電化の浸透により、空調を有効に生かす住宅技術に注目が集まっている。
その中でも蓄熱材は、これまで思われてきた以上の効果を発揮することがわかってきた。
ナサコア(埼玉県草加市、清川社長)はこのほど東京電力などと協力し、UR都市機構による経年住宅再生プロジェクト「ルネッサンス計画」の一環として独自開発の蓄熱材の実証実験を実施。
冬も夏もわずかな空調使用で快適に過ごせることを証明した。
一方、大手企業も蓄熱に照準を合わせた事業展開を加速している
 
山梨県甲府市の富士山を望める邸宅。猛暑が指摘される今夏も、ここではほとんど空調を使わず快適に過ごせるという。
温度計をかざすと確かに27度。涼しいが空調の風がないため不思議な感覚だ。
そうした環境を実現しているのはこの部屋に採用された蓄熱パネル。
試しにパネルを採用しなかった部屋で気温を図ると31度。効果は歴然だ。
この「ナサコアパネル」の厚さはわずか10ミリメートル。硫酸ナトリウムを主成分とするゲルを樹脂製のパッケージで密封したものだ。物質が個体から液体へ変化する際に必要とする潜熱を活用し、人間にとって快適な23度~28度の範囲で「踏ん張る」よう設計されている。
夜や早朝の涼しさをため込んで、昼の暑さを相殺するとイメージするとわかりやすい。
 
こうした効果は東電などと都内の経年化したUR住宅で実施した実験で、データとしても実証されている。8年9月~10年3月にそれぞれ断熱材と蓄熱材を敷設した2部屋を用意し、夜間電力による空調と組み合わせた比較を実施した。
夏季に夜間8時間冷房運転した場合、断熱室はたびたび30度を超えたが、蓄熱室は28度以下に保たれ温度変化のカーブもなだらかだった。
冬季も暖房を6日連続運転し、停止24時間後の室温を測ったところ断熱室が34度低下したのに対し、蓄熱室は27度の低下にとどまった。
この技術はビル空調などと組み合わせれば夜間電力を一層有効活用できる。
清川社長は「エネルギーを熱として蓄え、利用するという意味でのスマートグリッド(次世代送配電網)技術ともいえる」と話す。
特に冷熱利用の多いコンビニエンスストアは有望と見ており、すでに大手チェーンとの実験を進めているという。
大手もこうした蓄熱事業に力を入れ始めている。
パナソニック電工は、蓄熱材を組み合わせた床暖房システムを開発し投入した。
こうした動きにより競争の激化が予想されるが、清川社長は他社製品と比べ蓄熱性能が高く軽量薄型であり、施工性が良いことなどから自信を示している。