日刊工業新聞(2010/07/01)蓄熱パネルの有効性実証が紹介されました
断熱材より室温維持 ナサコア・東電など 冷暖房使用を抑制

【記事内容】
ナサコアが開発した蓄熱パネルが、電気エネルギーの有効活用につながることを同社と東京電力、都市再生機構、日本工業大学の共同実験で実証した。夜間に冷暖房しておくと、日中の室温が快適に保たれる。
夜間電力を利用して電気代を削減でき、スマートグリッド(次世代電力網)で課題となる再生可能エネルギーの夜間発電分の効率的な利用にも寄与できそうだという。
蓄熱材の名称は「ナサコアパネル」。
水と硫酸ナトリウムを主成分に添加物を加えたゲルを特殊なシール技術で1平方メートルあたり約1万6000の空間に封入。28度Cで熱吸収、23度Cで発熱のピークがくるよう融点と凝固点を調整した薄板にした。温度が上がる夏季は吸熱して温度上昇を抑え、冬季は放熱効果で下降を抑制する。1平方メートルあたり420キロ―430キロカロリーを蓄熱できる。
実験は2008年9月から10年3月まで東京都の集合住宅の2室で行った。
一般断熱材を壁、床、天井内部に設置した部屋と、ナサコアパネルを設置した部屋で夏場と冬の室温変化などを比べた。
結果、ナサコアパネルは夏場に冷房なしで室温が28度C以下に保たれたほか、快適と感じる指数が断熱材の部屋より約30ポイント高かった。セラミックヒーターを使った冬場の実験でも、45度Cに部屋の気温を高めて24時間後の温度変化を見ると、断熱材が10度Cに落ちたのに対し、ナサコアパネルの部屋は27度Cだった。
室内の温度変化が少ない特性を「恒温化」効果と名付けた。一般家庭に設置すれば、夜間電力を利用して電気代が半分以下になると言う。ナサコアは、同パネルを今秋から1平方メートル1万円で発売する。 角丸濃







